顔を洗うときに手に触れた肌がザラついていて驚くことがありますよね。そういうときはお化粧のノリも悪く、ファンデーションもムラになりがちで気分も晴れません。
このようにお肌がザラついたりごわごわしたりする原因は、皮膚表面に残った古い角質です。死滅した細胞である古い角質があのザラザラする感覚を生み出しているのです。その古い角質が皮膚表面に残っている原因は、ターンオーバーの乱れですね。これによって角質が正常に剥がれ落ちなくなった結果がこのごわごわした肌を作っています。ターンオーバーは加齢によって周期が遅くなっていくものですが、その他にも生活習慣やストレスが原因で一気に乱れてしまうこともあります。
肌がザラザラ、ごわごわした感じになる原因がターンオーバーのサイクルの乱れだと知っていればただちに正しい対処法を適用することもできますが、それだと気づかず間違った対策を立てることによってお肌をさらに悪化してしまうこともあります。
顔を洗っていて肌のザラつきに気づいたとき、汚れを落としきれていないと勘違いしてゴシゴシ洗ってしまったり、洗顔の頻度を増やしてしまったりすることがありますよね。こういったクレンジングや洗顔のやりすぎ、あるいは摩擦によって肌に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまい、それがターンオーバーの乱れを作る原因になってしまうこともあります。
逆にお化粧を落とさないまま顔を洗わずに寝てしまったり、あるいは洗顔のしかたが雑だったりすることによって皮脂や汚れが溜まった状態でお肌を放置することもターンオーバーを乱す原因になります。v
こうした間違った思い込みやいい加減なスキンケアは肌の正常な新陳代謝が妨げ、ターンオーバーを乱してしまいます。すると肌は十分な水分を保つことができなくなり、毛穴が詰まってあらゆる肌トラブルを抱えるようになってしまいます。
肌を生まれ変わらせ、健康に保つシステムが本来私たちの体には備わっているにも関わらず、加齢や間違ったスキンケア、生活習慣などによって私たちはそのシステムを壊してしまいがちです。健康な素肌を保つためには、食べるものや睡眠時間などに十分注意した上で、毎日のスキンケアも年齢に合わせたもの、つまり正常なターンオーバーを支えてくれる機能を持ったものに変えていく必要があります。
では肌質の変化を実感したらどのような化粧品を選べばいいのでしょうか。以下にターンオーバーを促す作用を持った成分で代表的なものをいくつか挙げてみます。スキンケアアイテムの原材料に以下の成分が配合されているかどうかをチェックしてみてください。
ヒトの体内にもあるヒトオリゴペプチドー1とも呼ばれるたんぱく質の1つで、細胞の成長や再生を促す作用があります。発見者であるコーエン博士はEGFの発見でノーベル賞を受賞。現在では肌再生医療や美容業界で広く活用されています。
緑黄色野菜に含まれるビタミンAの一種で、ヒトの血液中にも存在する成分です。免疫力をアップしたり、繊維芽細胞の生成を促したりする働きがあります。
「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEには、血流を良くすることによって皮膚の新陳代謝力を高め、ターンオーバーを促進する働きがあります。
哺乳類の胎盤から抽出された胎盤エキスのことで、アミノ酸・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルなどあらゆる栄養素のほか、細胞の新陳代謝を促す成長因子を含んでいます。
